- 2019-6-9
- 合成界面活性剤の成分
- 危険, 影響, 毒性
合成界面活性剤は、歯磨き粉やシャンプー、リンス、洗剤、化粧品など様々な日用品で使用されていますが、成分のベースが石油で作られ製造が簡単であるため、非常に安価で購入できるようになっています。また、水と油を混ぜ合わせる時に使う成分であることや、細胞膜(リン脂質)などのタンパク質を溶かすこと、分子量が100以下で小さいにも関わらず分解されにくいことなどから、人体にとって有害な影響を与えるものとされています。
また、合成界面活性剤の商品の中には、ヤシの実から作ったと表記しているものもありますが、成分の化学構造が同じであるので、一概に安全であるとは言えません。
さて、そんな合成界面活性剤の種類の1つに「プロピレングリコール」という成分がありますが、この界面活性剤はレストランや喫茶店で出されるおしぼり、あるいはウェットティッシュに主に含有されています。
そして、このプロピレングリコールが含まれた洗剤などを使っている時に、たとえば肌に液体成分が触れたとすると、皮膚の細胞膜が変性を受けて細胞が死んでしまいます。次に死んだ細胞が異物となって、これを白血球が貪食することで皮膚にアレルギー反応が起こりやすくなるのです。
また、肌に触れた液体成分が細胞内の核の中のDNAに損傷を与えてしまい、その結果この後の細胞分裂で異常な細胞が生まれやすくなり、ガン細胞に変化しやすくなるというプロセスを踏むケースもあります。(つまりガンを発生しやすくなる)
ちなみに、活性酸素も合成界面活性剤と同じくアレルギー反応や発ガン作用を引き起こしますが、活性酸素は細胞内に入り込むことができないため、合成界面活性剤の時とは異なる経路をたどります。
具体的には、活性酸素は細胞膜の構成成分であるリン脂質を酸化して細胞変性を起こし、その細胞が死んだ後に白血球が貪食することでアレルギー反応を引き起こします。また、細胞内のミトコンドリアでエネルギーを作る際に発生した活性酸素が直接核の中のDNAを損傷し、損傷を受けた細胞が細胞分裂により異常な細胞を作るため、これが発ガンの大きな原因になるのです。
(参考文献: なぜ今ニューウェイズ体験なのか! / 産学社,2000)